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2011年07月29日
◆ 『蘇らせなくてはなりません。』
カテゴリー:東日本大震災
この言葉よ、届けと念じます。
ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん方のもとに。申し上げます。
日本は、強くあらねばなりません。
強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。
日本は、明るくなければなりません。
幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、実によく笑い、微笑む国民だったことを知っています。
この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。
蘇らせなくてはなりません。
日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。
そして子どもたちの未来に、夢を。
わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。
わたしは、悲観しません。
わたしは、日本と日本人の底力に、一点の疑念も抱いたことがありません。
時代は、内外の政治と経済において、その変化に奔流の勢いを呈するが如くであります。
しかし、わたしは、変化を乗り切って大きく脱皮する日本人の力を、どこまでも信じて疑いません。
そしてわたしは、決して逃げません。
三年前、第92代内閣総理大臣の所信表明の一文だが、当時のメディアには酷評された演説内容だ。
しかし改めて耳にすると、未曾有の震災でもがき苦しみ疲れ切って下を向く今の国民に向けたメッセージとしてもピッタリはまり、リアルに希望が沸いてくる力強い言葉が続く。
対し、第94代総理は今何を感じ何を想っているのだろう。
『決して逃げません』 だけなら悲しすぎるぜよ・・・